MC6809PとZ80の違い

同じような40p-PackageのCPUですが、全く違います。あえて68B09Pの写真を載せました。MC6809Pは、内部発振回路を積んでおり水晶とコンデンサを付けるだけで、水晶発振回路となっています。Z80は、Clock発振回路を、別に作らなければ成りません。また、MC6809PのCPUの処理は、Core・Processor似似ていたかもしれません。

また、Z80機械語まは、絶対Jump命令や、絶対番地に対する命令が多く、またレジスタ群を巧みに操らなければならないのに対して、MC6809は、レジスタ群は無く、相対番地JumpのBlanch命令が多く、レジスタの代わりに、5Bitの相対AddressのMemoryをレジスタ代わりに使う事が出来、ミニコン相当の事が出来ると言われていました。

80系よりも少し遅れて世に出た為、それほど知られていませんが、優れたCPUでした。

Z80は、D-RAMを扱う事が出来、当時は、S-RAMも高価でしたので、68系よりも、Z80を使うパソコンが多く出現していました。

D-RAM Controllerが、世に出ていれば、68系もかなり広まったのでは無いかと思います。また、Memory扱いは、共に、64KByteの領域ですが、6809等68系には、I/O-Seek信号は無く、Memory-Map上にI/Oの領域を作ってあげなければならず、80系と違い、作るのには、面倒だから、嫌だという人が多くいました。

CRT-Controllerは、どちらもメモリ領域を借りなければならなかったのですが、68系が80系より遅れて発売された事が、68系を誰も知らないという結果となってしまっています。僕は、MC6809Pは優れた物だとは、知っていましたが、PC8001が、Macの半値で買えた事も有り、余り世には出回らなかったかもしれません。

唯、moog-Synthesizerを動かすパソコンは、Macのパソコンでしか無かったようです。

しかし、Synthesizerなんかよりも、当時は、ミニコン(業務用コンピュータ)として使える、CP/Mの普及により、80系は、絶大な存在になって行きました。

Macで動くCP/Mも、Z80-CPU・Boardを搭載しなければならず、68系は余り聞かなくなって行きました。

CP/M-68Kが出たのは、8086と言う16-Bitマイコンが出た頃だったかもしれません。CP/Mが、CP/M-80となりCP/M-68KとCP/M-86が販売されましたが、16Bitの時代が到来してしまい、CP/M-86よりもMS-DOSの方が売れてしまったのが現実でした。

次第に68系CPUの名は聞かなくなり、今は、ほぼ全て80系の名残のあるパソコンばかりです。Macも、IntelのCPUを積む様に成り、MacWindowsとどちらもTroubleが多く、パソコンよりも、今はスマホが普及しているのが現実です。

今では68系の機械語と80系の機械語が全く違う物だと知っている人もいないのかも知れません。

Z80Assembly言語とMC6800 のAssembly言語と6809のAssembly言語には違いがあります。

基本CPUが違うと機械語は異なるのは現実ですが、Microsoft社は、CPUを問わない、基本Softwareを作り、絶大な存在になって行きました。しかし68系は無視されていました。

8086疑似AssemblerやCパッケージ言語の形を変えて行き、Microsoft社はますます大きな存在になって行きました。

しかしWindowのしがらみを感じる事が多く、かつてのZ80や、MC6809の様な個性的な、機械語は無くなり、86疑似Assemblerが、中心的存在になっています。C-言語から呼び出す事が出来、MASMも聞かなくなりました。

ましてや、68系の存在すら知らない人ばかりだと思います。

『80系』『68系』と言うくらい、大きな違いのある、CPUの存在です。CP/Mも、CP/M末期にCP/M-68Kと言う物が売り出され、Z80-Boardを積んでいない、Macはほとんど無かったかもしれません。

ですからCP/M-68Kの存在すら知らない人は多いです。どこの会社もZ80-CPUを使う様に成り、6809は、姿すら知らない人が多いです。

それも、Blanch命令では、TK-80の様な、手書きAssemblerは困難極める物で、68系は、ある意味、嫌われる様になっていました。

ほとんどの人が、80系のMachineを使っていました。Macro・Assemblerから、Cross・Assemblerと言う16Bitパソコンで8Bitマイコンの、P-ROMを作るApplicationも作りましたが、ほとんど68系は使われなかったと思います。

SystemLoad社のApplicationにはSA6800やSA6809持つんでいましたがほとんどの人がSA8085かSASMしか使っていないと思います。

今に成って、68系のProgrammingも忘れてしまっています。

CP/M-68Kも作ったのにね。Z80MC6809では、Assemblerの書式も全く異なっています。同じような、40p-Packageですが、内容は全く異なる物です。

世に出すのが遅れただけで、全く知らない人が多い68系です。かなり優れた機能も持っていますが・・・。やはり、ザイログ社、Intel社の絶大な存在は、今も変わりないです。

スマホなどは、iPhoneiPadの方が知られているかもしれません。また、スマホはほとんどの人がAUか、iPhoneでしょうね。

Androidはほとんど聞かないのが現実です。また、iPhoneと、Windowsの混在も見られ、パソコンではMacの人気もいまいちです。68系のCPUは、ほとんど姿がないです。古ぼけたMC68B09Pも、在庫限りでも、相当数残っているのでは・・・。誰もが知らないくらいになっています。

MC6809Pと、MC6809Eでは、全く違うCPUなのですが、販売する側は、MC6809PまたはMC6809EPを売りますと書かれています。MC6809PやMC68B09Pが欲しいのに、MC68B09Pまたは、MC68B09EPでは困る事なのですが・・・。

全く、MC6809を理解していないのが、現実です。よく手に入ったMC68B09Pです。もう少し買っておけば良かった・・・と後悔しています。