Analog・Synthesizerを自作するに当たり大切なポイントが省かれています。
僕は、定電流電源装置と、4+1/2と言うMultiメータを使い大切な部品のPointを計測して作ります。
大切なPointとは、トランジスタ及びダイオードの流れ出し電圧は、個々バラバラです。それを、同じ温度の元で計測して、出来れば3Pointくらいの計測値が、同じ物を用いないと、VCF等、動かないという結果になります。
大切なのは、トランジスタでは、定電流回路に接続し、E-B間順方向電圧です。出来れば1[mV]の誤差も無いくらいのものを使いたい物です。
勿論ダイオードも同じです。A-K間電圧が、1[mV]の誤差もない物が良いでしょう。
アンチログ回路などにより、設定する電流値などは異なりますが、使いたい電流付近のA-K間順方向電圧が等しい物を揃えて下さい。
部品箱いっぱいになるくらいバラバラなのが普通です。
温度が違うと順方向電圧は変わります。絶対手で持っての計測はしないで下さい。計測する為には、部品のリード線を挟むジグが安価で販売されています。後は、デジタルの温度計が必要です。同じ温度の元で、同じ電圧になる部品を、揃えておくことが大切です。
一回に約500本くらい入手して、計測して揃えておきましょう。トランジスタも、ダイオードも、同じ事です。
単に、回路図道理に作っても、何故動かないのだろうと言うことになります。本誌には書いていない大切なPointです。
何故、Analog・Synthesizerが、高価なのかは、特性の揃った部品を使っているからです。自作する上で一番大切な事項が、抜けていました。
ペアトランジスタなど、必要なく、特性の揃ったトランジスタ、ダイオードが必要です。
部品にお金を掛けるので無く、計測器や、そのための機材にお金を掛けましょう。部品は、現在では、汎用の部品で構いません。
何故、オーディオ用のペアトランジスタなのだろう。ダイオードラダーの流れ出し電圧がバラバラなら意味がありません。
大切なPointです。