Analog・Synthesizerの自作では、Audio時代の常識が使えない
例えばペアトランジスタに於いて、Audio時代ではペアの HFEは、バラバラでも負帰還を掛ける為、それでも良いがAnalog・Synthesizerでは、VCAのVolumeやVCFでは、負帰還を掛けることは無く、逆にVCF等正帰還を掛けて効果を得るものであり、E-B間電圧並びに、HFEの影響をもろに受ける訳で、Audio時代の常識が使えない。回路は、簡単だが、奥は深いです。バブル期の様な、比較的、特性の揃った部品が少なく、昔の在庫でもあれば良いが、海外で製造されている物や、国産でも、コストの面で、かなりいい加減な部品が、多いのが現状です。久しぶりにAnalog部品を構って、テスタが4+1/2桁であることに気づきました。20年前、VCFを作ろうと思っていました。DCAは以外と簡単に作れましたが、DCFは、難しく、AnalogのFilterを使うしか無いですね。DCFの原理は、電流型D/Aに、抵抗の代わりに、コンデンサを付けたのですが・・・、Analog・Switchのオン抵抗が無視できず、難しい物を感じました。16Bit D/Aと成るとディスクリートでは、無茶なことに気づきました。また、基板の浮遊容量なども、無視できない領域になってきます。回路は簡単だけれど、Analog・Synthesizerが、高価な訳が解ります。それだけ、特性の揃った部品を、選び出さなければならず、半固定抵抗の調節も、難しいです。今でこそ、高い店舗添書の半固定抵抗もありますが、昔は2本の半固定を使った物です。一本は、1/10の抵抗値の物を使い、できるだけ、調節しやすくしていました。そんな工夫も、回路図には書いて有りません。また、VCFのResonanceをいっぱいに上げたときに、正弦波が発信してくれるのを期待します。そこまでして、初めて、VCFと呼べるでしょう。